第13回日本公衆衛生看護学会学術集会

第13回日本公衆衛生看護学会学術集会

ご挨拶

このたび,第13回日本公衆衛生看護学会学術集会を愛知県で開催させていただくこととなりました。

私たちは,これまで相次ぐ自然災害や新型コロナウイルス感染症への対応を始めとする未曽有の健康危機を経験し,苦難に立ち向かい続けてきました。その月日は,過重な業務負担,本来の公衆衛生看護活動に思う存分取り組めないジレンマ,既存のシステムでは対応しきれない多くの課題の存在等,ともすれば厳しい現実に疲労困憊する日々でした。一方で,地域住民の力や多様な支援者による目覚ましい活躍に,人々の健康はみんなで支え合い創っていくことを実感する機会であったと思います。

以上のような背景から,本学術集会のテーマは「多様なパートナーとともに未来を創る公衆衛生看護」といたしました。公衆衛生看護には自らの専門性を発揮しつつ,地域住民や当事者,多様なパートナーたちをともに,新しい未来を創っていく使命があります。

本学術集会では,これからも私たちが多様な健康課題にしなやかに立ち向かい,希望する未来を創るため,多様なパートナーたちとつながり,知恵を出し合う機会としたいと考えています。多様性と協働を通じて,改めて,公衆衛生看護の面白さや更なる可能性を発見することにもつながる学術集会プログラムを準備しております。第12回学術集会で大変好評でした住民サミットは,本学術集会でも引き続き開催いたします。本学術集会でも,地域住民のパワーを再認識する機会となることでしょう。

本学術集会の会場は名古屋駅前に位置し,大変交通の便がよいところです。愛知県を拠点に東海地方の各地に足を運んでいただくこともできます。本学術集会の日程はお正月休み期間内での開催となりますが,参加者の皆様一人ひとりが日々の活動や教育・研究に生き生きと取り組めるエネルギーを蓄える年の始まりとなりますよう,愛知県の公衆衛生看護チームが持てる力を尽くして準備を進めてまいります。

多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。

第13回日本公衆衛生看護学会学術集会
学術集会会長 坂本 真理子
(愛知医科大学看護学部)
学術集会副会長 岡本 理恵
(名古屋市 / 全国保健師長会)